flierが内定者の「社会人基礎力アップ」と「交流の活性化」に役立つ

株式会社静鉄ストア

業種:スーパーマーケット / 従業員数:2,400人

株式会社静鉄ストア

静鉄ストア 人事総務部 採用教育課 安本 圭佑さま 佐野 鈴夏さま

課題

内定者のうちから気軽に社会人基礎力を身につけてもらい、
内定者同士のコミュニケーションを活性化したい。

打ち手

内定者にflierを活用した毎月の課題に取り組んでもらう。

効果 ・内定者がコミュニケーション力を磨き、自信をもって働けるように背中を押せた。
・「学びメモ※」の「ほどよい距離感」での交流で、内定者同士の距離感が縮まった。
※読んだ本の感想や学びを書いて社内共有できる機能

新たな業態を開拓中。ますます求められるのは、自ら「挑戦」できる人材

――まずは御社の人材育成で大事にされている指針についてお聞かせいただけますか。

安本圭佑さん(以下、安本):静鉄ストアは求める人財像として「自律・共感・挑戦」を掲げています。スーパーマーケットという業態上、社員が日々関わる方の人数も多く、多様であるのが特徴です。従業員数も約2000人規模で、来店されるお客様は全店あわせると1日約10万人。そうした方々と積極的にコミュニケーションをとれることが大事になります。

当社は2024年に25周年を迎え、社長の交代した2021年からは新たな業態にも挑戦をしています。今まではスーパーマーケットのみでしたが、ネットスーパーやコンビニとスーパーの中間的な業態、移動スーパー、台湾でのECサイト運営など、取り組みのジャンルも多岐にわたっています。

こうした全社方針のもと求められているのが、与えられた業務よりもさらに広い範囲の業務に自ら挑戦していく姿勢です。当社はもともとキャリアアップが早く、入社10年目くらいで店長や課長職になるケースが多いです。こうした新しい試みでも、実力のある若手の管理職が選ばれていますし、若手を早くから引き上げていく風土があります。社員には、さまざまな経験を積み、「守り」ではなく「攻め」の姿勢でチャレンジしてほしいですね。

静鉄ストア 人事総務部 採用教育課 安本圭佑さま

「学びメモ」なら、内定者同士がほどよい距離感で
コミュニケーションをとれる

――2022年9月にflierを導入された背景や狙いは何でしたか。

佐野鈴夏さん(以下、佐野):導入の背景は、教育担当者が、内定者教育やコミュニケーション活性化にflierが効果的ではないかと考えたことです。当社では社会人基礎力を高めてもらうために、毎年内定者に課題を出しています。私自身は、2022年に内定者教育に関わるようになり、内定者向けのよい課題を探しているところでした。課題図書の場合、社会人基礎力が身につく本を1冊に絞るのは難しいものがありました。何より、内定者は卒論などで忙しいので、1冊を読み切るのは大変でしょうし、負担にならずに楽しく取り組める課題がいいなと思っていたんです。

その点flierなら、1冊あたり約10分で気軽に約3,600冊もの本の要約にふれられます。しかも、「本書の要点」がまとめられているので、内定者が先に「この本から身につけるべきポイント」をつかんでから要約を読み、興味をもてばその本の読書につなげられるのがいいなと思いました。

また、flierを導入したもう1つの決め手は、「学びメモ」なら内定者同士がほどよい距離感でコミュニケーションをとれると思った点です。他の内定者が書いた学びメモも閲覧し、「なるほど」などのスタンプでリアクションができます。

内定者は住む地域も通っている学校も違うので、同じ本を読んでも印象に残る点や読み方はさまざま。その違いを知れば、互いの人柄も理解しやすくなるだろうなと。入社まで対面で会える機会が限られるなか、学びメモを使えば、学生生活と並行してオンラインで気軽に交流できると考えたんです。

SNSのように自由に交流できる形だと、どこまで踏み込むか迷うことも。ですが、学びメモは「本を通じた交流」なので、ほどよい距離感でコミュニケーションができると思いました。

静鉄ストア 人事総務部 採用教育課 佐野鈴夏さま

多様な人たちと協働できるようにおすすめした「心理的安全性」の本

――内定者のflierの利用を促すために、どんな働きかけをおこなっていますか。

佐野:毎月の課題によって、社会人基礎力を身につけ、内定者同士の交流を深めてもらうことをめざしていました。入社前の10月には、好きな要約について「学びメモを3つ書く」、11月には「仲間の学びメモで興味を持った要約を読んで学びメモを書く」という課題を出しました。他の内定者の視点を学べると思ったためです。また12月には、「flierのマイページで私のイチオシ(おすすめ本)を設定する」ことで、それぞれの人柄や関心がわかるようにしました。

1月には徐々にレベルアップさせて、各自に目標を立ててもらい、その達成に必要な知識が得られそうな本の学びメモを書いてもらいました。これは「自主的に課題を見つける力を養ってほしい」という思いからです。

――内定者に必要なテーマを考え、スモールステップで、きめ細やかに課題を設定しているのですね。

佐野:私自身が社会人になるにあたって大事だと思うテーマの本も推薦しました。たとえば「心理的安全性」のテーマでは、flierにあった関連要約を読んでもらいました。当社では正社員1年目で、正社員の先輩だけでなくベテランのスタッフやお客様と接することになります。そうした環境でうまく立ち回る力を身につけてほしい。そんな願いから、多様な方とのコミュニケーションに効く本や、うまくいかないときに対処するための『一生折れない自信のつくり方』といった本もすすめてきました。

担当者目線でも、flierで多様なテーマにふれられるのは楽しいですし、業務のすきま時間で課題を出せてよかったですね。

――内定者の学びメモ投稿率は毎月100%とお聞きしました! 学びへの意欲が伝わってきますが、内定者同士のコミュニケーションにはどんな変化がありましたか。

佐野:内定者が一堂に会するのは2、3か月に一度ですが、会わない期間も学びメモの交流によって距離感を縮めていました。学びメモで互いの名前を目にしているので、仲間意識が芽生え、つながりを感じられているようです。

――学びメモをから内定者の人柄や性格を知り、入社後のフォローに役立ているとお聞きしましたが、いかがですか。

佐野:課題以外は自由に要約や動画にふれてもらっていますが、読書履歴から、「この子はこういうテーマに関心があるんだな」「意欲的に取り組む子だな」などと、個々人の特性ややる気がわかりますね。

また、内定者のうちに課題を達成してもらうことで、「入社前にこれだけがんばってきたから、これからも大丈夫。困ったときはまわりを頼ってね」というメッセージを伝えやすい面がありました。小さな成功体験が彼らの背中を押すことにつながったと思います。

「接客」に役立つ本、「食×健康」に関する本が人気

――内定者によく読まれたテーマやflierの反響について教えていただけますか。

佐野:『心理的安全性のつくりかた』などの心理的安全性の本は読まれましたし、「話し方」の本も人気でした。入社すると店舗で接客をするので、「今のうちに話し方を身につけたい」「接客に役立つ内容を学びたい」というニーズが大きいようでした。

また、何から学び始めたらいいかわからない子は、「スクール※」機能を活用していました。「スクール」では、ロジカルシンキングなどカリキュラムが組まれているので、コミュニケーションのテーマで『人は話し方が9割』を選ぶ方が多かったですね。社会人になるのが不安な人は、マインドや習慣に関する本を読んでいたようです。

何かしら学びたいけど、どう学び始めたらいいかわからない子にとっては始めやすかった様です。

興味深いのは、心身の健康やモチベーションにつながる食の本が人気だったことです。スーパーマーケットという業種柄、「食」に興味をもつ人が多いので、たとえば「腸活」の本の学びメモが並ぶこともありました。
※現在は「読書プログラム」にバージョンアップ

静鉄ストア様

――実際に利用していた方の感想はありますか。

内定者時代に利用していた社員からは、次のような感想がありました。

石田 航輝さん:「多様な年齢層の方とコミュニケ―ションを取ることに不安があったが、周囲に合わせた主体的なコミュニケーションやマナーを学んでいたことで、安心して社会人の第一歩を踏み出すことができた。また、業務効率化に向けたPDCAサイクルの活用にいち早く取り組めたことも、flierでの事前学習の賜物だと感じている。」

大塚 謙二郎さん:「仕事への向き合い方に関する本にふれたことで、ただ仕事をこなすだけでなく、常に"考えて"動くことを学べたし、それがいまも、自分の行動指針になっている。よかったのは、要約でインプットした内容を学びメモでアウトプットし、内定者同士で共有できることだ。アウトプットし合うことで、自分とは違った視点から物事を考えられるようになった。」

久保田 果南さん:「内定者時代は、電車での移動中にflierの要約を音声で聞いていた。“企業で働く”ということに対して多くの不安があったが、どんな心構えでいればいいのか、新入社員1年目のマニュアルやメンタルに関する本の要約を読むことで、心の準備ができ、気持ちよく入社を迎えられた。」

――お三方のflierの活用方法を、他の内定者の方にも広げたいという気持ちでいっぱいです。早くから店長候補になる方は、行動やマインド面でなにか共通点(特徴)がありますでしょうか。

安本早くから活躍している人の特徴は、周囲を巻き込んで活動できるという点です。担当業務だけ習熟しても影響範囲は広がりません。店長になると7つの部門を率いるようになり、小さな店舗でも60~70名、大きな店舗だと130名程度の部下をもつことになります。いかに出身部門以外の領域にも関心をもち、広い視野で行動できるかが問われますし、多様な人たちを同じ方向へ向かわせる指導力をもつことが大事だと考えています。

佐野:内定者にflierで得たものに関するアンケートをとったところ、1位は「社会人として必要なことが身についた」でした。学生生活とは違ったコミュニケーションの大切さに気づいたり、知らなかった概念を学んだりして視野を広げています。

いまは内定者教育でflierを使っていますが、「入社後もflierを使いたい」という声も多くありました。もし今後全社で使うことがあれば、直接の接点が少ない同僚や店長の「おすすめ本」を紹介し合って、全社のコミュニケーション活性化に活かしたいと思います。

静鉄ストア 人事総務部 採用教育課 安本圭佑さま 佐野鈴夏さま

担当者がおすすめのテーマを自由にカスタマイズできる機能がほしい

――最後に、flierに「こんな機能やサービスがあるといい」という点はありますか。

学びメモでは「なるほど」などのリアクションをつけられますが、「この本もおすすめだよ」などとコメントする機能もあると、さらに交流が楽しいものになりそうだなと思いました。

また「スクール」のカリキュラムにあたるテーマを担当者側で自由にカスタマイズして設定できるといいですね。内定者向けの課題を何か月か先まで設定しておけると便利ですし、内定者が先を見据えた学びができると思いました。

――貴重なお話をありがとうございました! 新たにリリースした「読書プログラム」という機能では、担当者が「社会人になる前に読むべき5選」「○○業界必読リスト」「心理的安全性のおすすめ3選」などとカスタマイズできるので、ぜひ使っていただきたいです。

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