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10分でわかる「管理職研修」必須スキル研修から最新の人気研修まで

急速に変化するビジネス環境で、自社の競争力を維持するには、優れたリーダーが不可欠です。特に管理職には、組織全体の目標を理解し、自分のチームを正しい方向へと導く重要な役割が期待されています。こうした環境では、管理職研修の重要性はますます増しているといえるでしょう。
 
管理職研修の価値を理解し、効果的な研修を選定するためのヒントを得たい人事担当の方や、組織やチームの成功に貢献したいと考える管理職の方へ向けて、管理職研修が必要とされる理由や最近人気の研修プログラムを解説します。リーダーシップやコミュニケーション能力などのベーシックスキル磨きや、時代の流れに対応した新しい研修への理解を深めるためにお役立てください。


目次[非表示]

  1. 1.管理職研修の必要性
    1. 1.1.リーダーシップスキルの向上
    2. 1.2.コミュニケーションスキルの強化
    3. 1.3.論理的思考や問題解決能力の向上
    4. 1.4.パフォーマンスマネジメント
    5. 1.5.ストレスマネジメント
    6. 1.6.組織の目標達成に貢献
    7. 1.7.法令遵守の意識
  2. 2.最近人気の管理職研修プログラム
    1. 2.1.IT/DXリテラシー研修
    2. 2.2.エモーショナル・インテリジェンス(EQ)研修
    3. 2.3.ダイバーシティ&インクルージョン研修
    4. 2.4.コーチング研修
  3. 3.管理職研修を成功させるためのポイント
    1. 3.1.研修前の準備と目標設定
    2. 3.2.インタラクティブなアクティビティの採用
    3. 3.3.継続的なフィードバックと評価
    4. 3.4.実践的なスキルの習得と応用
    5. 3.5.研修後のフォローアップとサポート
  4. 4.まとめ


管理職研修の必要性

takasuu/gettyimages


管理職は組織の中で、チームを導き、目標を達成する、重要な役割を任されています。優れたリーダーシップは、リーダーに任命されたら自然に備わるものではありません。継続的な学習と研修によって、効果的にリーダーシップを育むことができます。ここでは管理職研修のテーマとなる管理職にとって重要なスキルを挙げながら、研修の必要性を解説します。


リーダーシップスキルの向上

組織やチームをまとめ上げ、目的達成に導くための能力であるリーダーシップスキルは、管理職に必要とされる代表的な能力です。リーダーシップの核となる4つのスキルは、「自己認識」「コミュニケーション」「影響力」「短期学習力」であると言われています。リーダーシップスキル研修では、自己認識や自己管理、チームを励ましモチベーションを高める方法を効果的に学ことができます。


コミュニケーションスキルの強化

momcilog/gettyimages

リーダーシップスキルとしても挙げられるコミュニケーション能力は、管理職に不可欠です。近年では1on1が注目されるようになり、部下やチームメンバーと密で効果的なコミュニケーションを取れる人材の重要性が増しています。研修では、適切なコミュニケーション方法、傾聴能力、そして建設的なフィードバックの技術を学びます。こうした学習は、チームメンバーと信頼関係を築き、円滑な業務遂行に役立つことでしょう。


論理的思考や問題解決能力の向上

日々の業務の中ではさまざまな問題が発生しますが、これに対して柔軟に解決策を提示できる能力も管理職にとって重要なスキルです。研修を通じて問題解決のフレームワークやツールを学び、実践的なスキルを身につけることで、この能力を向上させることができます。これにより、迅速かつ効果的に問題を解決し、組織の成長に大きく貢献する人材となるでしょう。


パフォーマンスマネジメント

部下やチームメンバーのパフォーマンスを適切に評価し、改善するための方法を学ぶことも、管理職研修の重要な要素です。研修では、目標設定や評価方法、フィードバックの方法を学び、メンバーの成長をサポートするスキルを身につけます。


ストレスマネジメント

skynesher/gettyimages
 
管理職は多くの責任を負い、ストレスが溜まりやすいポジションでもあります。メンバーの心身の健康に気を配るだけでなく、自身も健やかに働き続けられるよう、研修でストレスマネジメントの方法を学ぶことが効果的です。健全なワークライフバランスを維持するための方法を学べば、長期的に高いパフォーマンスを維持することができるようになるでしょう。


組織の目標達成に貢献

目の前の仕事をこなしてチームの目標を達成することと、それが会社の利益になることはイコールではないことが多いものです。組織の目標達成に向けてチームを導く管理職になるためには、自社のビジョンや目標を理解し、それに貢献するという視点を持つ必要があります。効果的な研修は、個々のリーダーの成長だけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。


法令遵守の意識

法律や規制、会社のポリシーに従った行動を常にとるためには、管理職自身がコンプライアンス意識を身につけなければなりません。法令違反を一度犯してしまえば、大きく信頼を損ねることになり、金銭的にも多大な不利益を被ることになりかねません。研修を通して法令遵守意識を徹底することで、リスクを減らし、組織の信頼性を高めることができます。


最近人気の管理職研修プログラム

変化の激しい時代に対応するために、管理職研修プログラムは進化を続けています。ここでは、近年人気のある管理職研修プログラムを紹介します。


IT/DXリテラシー研修

もはや「ITは苦手」とは言っていられないほど、ITへの知識は必須の技能になりました。IT活用とDX推進をトップダウンで行うには、経営層も管理職も、知識をアップデートしなければなりません。研修で、AI、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの技術への理解を促し、それを普段の業務にどう活かすかを考える機会を取ることが有効です。デジタル時代のリーダーとしての役割が果たせるよう、戦略と実践方法を身につけることができます。


エモーショナル・インテリジェンス(EQ)研修


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ダニエル・ゴールマンの『EQ』で日本でも一躍有名になったEQは、心の知能指数とも呼ばれ、自己認識、自己管理、社会的スキル、共感力といった、他者や自分の感情を読み取り、自分の感情をコントロールする能力を指します。EQ開発を目的とした研修では、他者との関係を強化するためのスキルを学びます。リーダーがEQを高めることで、チームのモチベーションやエンゲージメントの向上がねらえ、組織全体に良い影響が期待されます。


ダイバーシティ&インクルージョン研修

多様性を尊重し、包括的な職場文化を育むことは、現代の組織において非常に重視されている要素のひとつです。研修では、異なる背景を持つ従業員が、それぞれの個性を最大限に発揮し、パフォーマンスをあげる環境を作る方法を学びます。ダイバーシティ&インクルージョンの原則を理解し、自社で行うべき取り組みとその意義を管理職が理解することで、組織全体に多様性に対して寛容な雰囲気をもたらすことができるでしょう。


コーチング研修

コーチングとは、質問や傾聴を通して、相手が本来持っている能力を最大限に発揮できるようサポートする技術です。管理職がコーチングのスキルを習得することで、チームメンバーの能力を引き出し、チームのパフォーマンスを向上させることができます。


管理職研修を成功させるためのポイント

管理職研修は、ただ受けるだけですぐに目に見えた効果が出るというものではありません。研修の効果を最大化し、実際の業務への活用を促すには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、研修を選定したり実施したりする人事担当者などの視点から、管理職研修を成功させるためのポイントを紹介します。


研修前の準備と目標設定

izusek/gettyimages
 
研修開始前に、まずその研修が何を目的としているのかを明確化し、管理職自身に目標を意識してもらう必要があります。どのスキルを向上させることを目指していて、どんな成果を期待しているのかのすり合わせができているかどうかで、研修当日の参加者の心がまえは大きく変わります。現在の業務上の課題や改善点が洗い出し、それに対応する内容を研修で学べるように準備すると、参加者もその問題を「自分ごと」として考えることができるため、さらに効果的です。事前の準備と目標設定にひと手間をかけることで、研修の効果を最大化することができるのです。


インタラクティブなアクティビティの採用

研修へのエンゲージメントを高めるために、参加者が積極的に参加できるインタラクティブなアクティビティを採用するとよいでしょう。グループディスカッション、ロールプレイング、ケーススタディなど、実践的な活動を取り入れると、学んだ内容を実際の業務に適用するイメージを持ちやすくなります。参加者同士の意見交換やフィードバックを通じて、理解を深めることにもつながるでしょう。


継続的なフィードバックと評価

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研修中や研修後には、その内容が理解され実践されているか、継続的に評価しフィードバックを行う必要があります。また、研修の成果を評価するための基準を設定し、研修自体も改善を続けていく必要があります。成功した研修の例、改善点などを蓄積し、共有することで、その後の研修も高い効果をあげることができるでしょう。


実践的なスキルの習得と応用

研修で学んだスキルや知識は、実際の業務に応用されてこそ価値があります。研修後には、学んだ内容を実践する機会を設け、現場での実践を促しましょう。実践を通じて、研修で学んだ内容が実務に結びつき、さらなる学びが得られることでしょう。


研修後のフォローアップとサポート

研修が終わった後も、参加者に対して継続的なサポートをする必要があります。定期的なミーティングや1on1の場を設け、参加者が研修で学んだスキルを維持し、さらに向上させるための支援を行うことができると効果的です。また、同じ研修を受けた参加者同士で情報交換を続ける場があると、モチベーションの維持や、新たな知識の共有機会を持つことにつながります。


まとめ

組織の成功に不可欠なリーダーシップスキルを向上させる管理職研修は、重要な投資のひとつです。研修を通じて、リーダーシップやコミュニケーション、問題解決能力など、多岐にわたるスキルを磨くことができます。
 
管理職研修は一度きりのイベントではなく、継続的な学びと成長のプロセスです。研修を通じて新しいスキルの習得を目指すとともに、変化し続けるビジネス環境に対応するための学習を続けていきましょう。


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