教育者の幅広い学びが教育現場に変化をもたらす理由

株式会社河合塾進学研究社

業種:教育 / 従業員数:263人

株式会社河合塾進学研究社

株式会社河合塾進学研究社 人事部長 光野弘朗さま 人事部 中村美緒さま

狙い 生徒のサポートを担う社員の学びを促すことで、学習や進路指導に厚みを持たせたい。
打ち手 要約で提案の引き出しを増やし、書籍購入補助で個々人に適した学びをさらに深められる。
効果 ・「本からの学び」が保護者会や後輩育成などの実務で活きる。
・興味外の分野にも触れることで指導に深みが増す。

“教育者”である社員の学びを促すことで、グループの使命を実現したい

――まずは御社の人材育成で大事にされている指針についてお聞かせいただけますか。

光野弘朗さま(以下、光野):大事にしているのは、教育者である社員自身の学びを推進することです。河合塾グループとして、「汝自らを求めよ」という塾訓とともに、”「自らを求め、学びつづける人」を支援し、一人ひとりの未来に貢献します”という使命を掲げています。

この使命の実現に向けて、私たち河合塾進学研究社は、小中高生の受験指導や学習サポートを行う予備校・学習塾を展開しています。大きく分けて、大学受験をする高校生向けの事業と高校受験をする小・中学生向けの事業があります。 

生徒の学習サポートを担う社員の学びを促していけば、生徒への学習・進路相談でのアドバイスがより説得力あるものになる。そして、「学び続ける姿勢」が生徒にもよい影響を与えていくはずです。何より、会社として社員自身の自己実現を後押ししたいという願いがあります。

――人材育成に関して課題に感じていることはありますか。

光野課題に感じているのは、社員の学びたい領域や経験値が多様化しているので、そこにどう対応していくかという点です。これまでは人事主導による一律集合研修で対応できました。ですが、最近は中途採用でも即戦力となる経験者だけでなく、第2新卒の方も増えてきています。
つまり、中途採用といっても必要な研修のレベルがさまざまになっているのです。また、社員が250名ほどの規模ということもあり、毎年の管理職登用者は限られているため、毎年体系立てた集合研修が難しい現状もありました。そのため、社員が個々のペースで自主的に学ぶ機会の必要性を感じていたんです。

株式会社河合塾進学研究社 人事部長 光野弘朗さま

幅広い「引き出し」があれば、進路アドバイスも深みが出る

――flierを導入された理由は何でしたか。

光野:1つめは、flierなら個人の志向に合わせた学びの習慣化が実現できると考えたためです。 1冊10分で読める、15分で聴けるというのは実に手軽です。1日1要約が公開されるので、興味のなかった分野も学ぶきっかけになると考え、全社員への導入を決めました。

2つめの理由は、“教育者”である社員の主体的な学びを促すためです。生徒の進路相談を例にとると、社員が文系出身でも、理系志望の学生の学部選びや理系科目の学習法についてアドバイスする場面が多々あります。自身が指導する教科についてアップデートすることはもちろんですが、担当以外の教科にもアンテナを広げておかないといけません。
flierを通じて幅広い分野の「引き出し」をつくることで、生徒へのアドバイスに深みが出てきます。
結果的に、生徒との信頼を築くことにつながると考えているのです。

株式会社河合塾進学研究社様

「書籍購入補助制度」で、要約から本の購入・読書につなげたい

――flier導入後、具体的にどのような使い方をしていますか。

中村美緒(以下、中村):福利厚生として空いた時間に自由に利用してもらう形をとっています。役職や年次を問わず頻繁に利用している方はいますね。利用シーンとしては通勤時間などのすきま時間が多い印象です。私自身も通勤時間が長いので、電車で要約を読んだり、音声を聴きながら目で要約を追ったりしています。

光野flierの導入を機に、「書籍購入補助制度」を設けました。要約を読んで学びメモ※を書いたら、年3冊、上限1万円まで購入できるという仕組みです。まずは要約で興味を広げてもらい、「この分野を深く知りたい」と思ったら実際に書籍を買って読んでもらう。そうした流れをさらに加速させたいですね。
※読んだ本の感想や学びを書いて社内共有できる機能

――御社でよく読まれている要約のジャンルや、利用している方の反響をお聞かせください。

中村:ダントツで上位にくるジャンルは、コミュニケーション、マネジメント、リーダーシップです。保護者の前で話す機会も多いですし、後輩の育成やアルバイトのマネジメントに関わる社員も多いからでしょう。たとえば「話し方の要約をいくつか読んでいたので、保護者会で話すときに取り入れられてよかった」などと、業務に直結した知識を得て、実務に活かしている例も増えています。

また、要約から得た学びを社内のメンバーにシェアできる「学びメモ」の機能を書くのが習慣化している社員も増えてきました。他の社員の学びメモがflierのトップページ上で一目瞭然なので、そこから「この本面白そうだな」と興味が広がるきっかけになっていますね。

株式会社河合塾進学研究社 人事部 中村美緒さま

――flierの活用によって、どのような効果が生まれていますか。

中村:私は新卒採用にも関わっていて、内定者のマナー研修用に「社会人マナー」に関する本を配っています。ちょうどflierに候補書籍の要約があったので、もう一人の採用担当者と要約を読んで感想を共有しながら、適した本を選べてよかったです。 また、内定者は入社前からflierを利用してくれているので、先輩社員の学びメモが、どんな本を読んでいるのか、どんな雰囲気なのかを、入社前に知るきっかけになっているようです。

光野社員の学びメモを通じて、その人がどんな考えなのかを知れるのはよいですね。面白いのは、学びメモを社内交流に活かしている社員です。
違う校舎や地区の人とコミュニケーションをとる機会は減ってしまいがち。そこで、ある社員は、他校舎の面識のない社員に電話する際に、「○○の学びメモを書いていた●●さんですよね?」と、アイスブレイクに学びメモを活用しているそうです。

――利用促進で「こんな工夫が効いた」というのはありますか。

中村:未ログインの人に利用を促すメール施策を毎月行っています。flierの管理画面から社内人気要約ランキングがすぐにつくれるので、それを全社員が見る掲示板ツールで紹介していました。flierのカスタマーサクセス担当から「メール内で人気要約のURLを添えたらどうか」と提案をもらい、さっそく試したところです。

個々のキャリアの方向性に応じたスキルアップを後押ししたい

――御社の「人材育成・組織に関するビジョン」はどのようなものでしょうか。

光野:学生のニーズや志向が多様化しているので、幅広い知識をもって最適なアドバイスができる人材を育てていきたいと考えています。

くわえて、社員のキャリアの方向性もさまざまです。マネジメントをめざす人もいれば、校舎の宣伝に活かせるようマーケティングやデザインを深めたい人もいるし、生成AIやプログラミングを知りたい人もいます。社員一人ひとりがそれぞれ深めたい分野で、自主的にスキルアップできる環境を整えていきたいですね。

――御社のめざす姿に向けて、flierに期待する機能やサービスはありますか。

中村:本にそこまで興味がない社員にも要約の良さを理解してもらうには、まずは一度ログインしてもらうことが必要だと考えています。flierの認知度がさらに上がると、「あのflierを会社が導入したなら使ってみようか」と興味を持つ人が増えるのでは、と期待しています。

あとは、学びメモが全社員に見られると、書くハードルが高いと思う社員もいるかもしれません。たとえば部署内に絞った「小さなグループ」で学びメモが見られるようになると、より気軽に書けるのではないか思います。

株式会社河合塾進学研究社 人事部長 光野弘朗さま 人事部 中村美緒さま

――学びメモグループ化は今春リリース予定です!今しばらくお待ちくださいませ。
貴重なお話をありがとうございました!

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